2017秋-台北旅行記⑫ 四平小館編
カルフール桂林店での買い物を終えて、ホテルへ帰還しました。
どうしても帰りの飛行機が気になるので、直ぐにピーチのHPをチェック!
やはり我々が乗る「MM726」は、欠航確定便のリストに入っていません。
この時点で、私は「飛ぶに違いない」と勝手に決めつけていました。
何の根拠も無いんですけど
明日、帰れる望みが出てきた事で、嫁も幾分元気を取り戻した様子です。
どのみち「まな板の鯉」なので、晩ご飯でも食べに出掛けましょう!
お目当ては、酸菜白肉鍋(スヮンツァイバイローグォ)といって、白菜の漬物とお肉や具材が入った中国東北部発祥の鍋料理です。
今では台湾を代表する鍋となり、多くのお店が存在しています。
2年前に台北へ来た時は、「長白小館」というお店で酸菜白肉鍋を頂きましたが、今回は嫁のリクエストで「四平小館」へ
人気店のようなので、予約が出来ないかホテルのフロントに電話をして貰いますが、19時から予約でほぼ埋まっていて、席の確保は難しいとの回答
どうしよう…
別の店も考えましたが、まだ17時半なので直接お店に行ってみる事に
それで駄目なら考えます。
西門駅から緑ラインで3駅目の松江南京駅で下車
8番出口から地上に出たら、そのまま松江路沿いに左へ
3本目の交差路(四平街)で左折すると、右手に真っ赤な看板が見えてきました
駅から3~4分で到着です。
赤提灯が連なった入口から店内を覗いてみると、既に結構お客さんが入っています。
恐る恐る入店
レジにいた若い女性スタッフに、2名での来店を告げます。
日本語はあまり話せない感じのお姉さん
こちらの意思は通じたようですが、この後の予約の兼ね合いで思案している様子
予約表とにらめっこです。
そこに、マネジャー風の素敵なマダムが颯爽と登場!
彼女は多少日本語が理解出来るようですが、話す事は苦手なようで、時計を指差し身振りで説明してくれます。
どうやら、19時までに席を空けてくれるならOKとの事
まだ18時を少し過ぎたばかりだから、大丈夫ですよと即答
するとレジ横の席に居た2名客を、別のテーブルへ移動させるマダム
マダムの手際の良さに、唖然とする我々
移動してくれたのは地元のお客さんのようです。
我々のやり取りを直ぐ傍で見ていたので、席の移動を快諾して下さったみたい
まだ料理は届いていなかったとはいえ、申し訳ありません。
感謝の気持ちで会釈をした私に、「大丈夫ですよ」という感じで微笑んでくれました。
またまたハートフル台湾を実感です!
こうして無事に着席出来ましたので、お目当ての酸菜白肉鍋の小(2~3人前・880元)を注文します。
勿論台湾ビールも!
お通し(枝豆の香辛料が強烈!!)
酸菜白肉鍋(小)
鍋がやって来ました
特徴的なこのフォルム
鍋内部の炭火で加熱していて、煙突のような筒は50センチ程有ります。
肉は、牛・豚・羊から選択制
我々は豚肉と羊肉をチョイス!
肉は別皿で届きますが、具材は既に煮えています。
そして、この鍋料理の「肝」ともいえるタレ作りに挑戦
レジ前に10種類ほどの甕が並んでいるので、自分好みの付けダレを用意します。
激辛上等の嫁のタレ
見た目以上に辛いです…
胡麻ダレ大好き私のつけダレ
ニンニク多目がポイント!
鍋の具材のラインナップは、牡蠣・海老・肉団子・つみれ団子・豆腐・カニ身などなど
忘れちゃいけないない鴨血もありました!
豚肉
何かのホルモン?
結局わからず仕舞い(笑)
うんうん美味しいです!
白菜の漬け物の酸味は、 以前食べた「長白小館」より随分マイルド
具材の種類は断然こちらが豊富なので、飽きずに食べ進められます。
ただしスープ自体は淡白なので、自分で調合した付けダレ次第になる感じ
二回目のタレ作りで、「特選」と書かれた甕の調味料をメインに調合した所、かなり美味しく仕上がりました!
「特選」の甕がオススメですよ!
タレも上手に出来たし、とても美味しく頂きました。
「小」でもボリューム満点、充分満腹です。
会計を済ませて帰ろうとレジへ行くと、マダムが何かをメモに書いて私に見せてきます。
そこには、「小心脚下」の文字
確か「小心」は、中国語で「気をつける」だったっけ?
エスカレーターや地下鉄のホームでも、よく見かける文字です。
どうやら日本人客に対して、入り口の段差に気をつけるように表示したい様子
日本語で書いて欲しいとマダムに頼まれたので、少し考えて「段差注意」と書いた所、とても喜んで下さいました!
普段は1組に1つプレゼントしているオリジナル爪楊枝を、御礼の意味なのか3つも頂きました(笑)
レジのお姉さんも自ら話しかけてくれて、我々の写真を撮ってくれたし、鍋を運んでくれた料理人の方も「鴨血は食べられるか?」と聞いてくれました。
「日本人に親切な台湾」が盛り沢山のお店です。
そんな四平小館に「段差注意」の注意書きが有るのか、いつか確認に行きたいと思います。